アロマテラピーの万能精油・その1:ペパーミント

今日からのブログは4回連載で『シリーズ・アロマテラピーの万能精油』と題してお送りします!
というのもショップに来るお客様から、よく下記のような訴えを聞くことが多いから。
『精油を買ってみたいけれど、沢山種類があり過ぎて、どれを買えばよいか分からない…』
もちろんアンスリールにご来店されたお客様であれば、ササっとサードメディスンチェックを行い、その方の体質に合った精油をご案内するわけですが…
ブログ読者さんにはそうもいかない( ;∀;)
こうなると私がオススメできる精油と言うのは“潰しの効く”精油…つまりは期待出来る薬理作用が多岐にわたる精油(=万能精油)となります!

全く個人的な見解ですが、アロマテラピーの万能精油ってこの4つだと思います!
・ペパーミント
・ラベンダー
・ローレル
・レモングラス

と言うことで本日より、この4種類の精油についてブログで解説していこうと思います~。
まず第一回目の今日は『ペパーミント』について!
一般的には『ガム』の香りのイメージが強いこの精油。
ペパーミント精油はたくさんの薬理作用を有していることをご存知でしたか??
ペパーミント精油は
・痛み
・血液循環
・消化促進、おならトラブル
・神経強壮
・鼻づまり
等々…に効果的なんです!
では以下に詳細をまとめていきますね(^^)

痛みに…

鎮痛作用を有する精油って実は沢山あるんです。(私の知る限りでも40種類以上もあります…)
ペパーミント精油はその中でも作用評価がトップクラス!痛覚を鈍麻させる麻酔作用にも秀でています。
私も頭痛の時はペパーミントがテッパンです。

血液循環に…

おすすめは低血圧傾向の方!
ペパーミント精油は心臓を活性化させ、血圧を上昇させる働きが期待できます。

一般的に「高血圧」に比べて「低血圧」は、体調不良の要因として軽視されがちです。
なぜなら、高血圧は重篤な疾患を招く恐れのある危険な状態であるのに対し、低血圧は血圧が低い“病気ではない人”だから…

でも低血圧だとやはり血液は円滑に循環しづらく、脳や体の末端への血流が悪くなりやすいです。
その結果、立ちくらみや倦怠感や冷え、気力の低下を起こします。
血圧上昇作用の期待出来るペパーミント精油はこういった低血圧症に悩む方にお勧めです。
★相乗効果が期待できるその他精油:シナモン(樹皮)
心臓刺激を含め、全般的な刺激作用に相乗効果が期待できます

消化促進、オナラのトラブルにも…

消化不良や吐き気、ガスの溜まり等々。肝臓や膵臓の強壮作用も期待できます。
具体的な使用シーンとしては…
胃もたれ、胃の不調、食欲不振、口臭、飲み過ぎ・二日酔い、吐き気、乗り物酔い、下痢やガスでお腹が張って辛い時等々…
ただし!吐き気に効果的なペパーミント精油ではありますが、妊婦さんにはご利用いただけません。従って“つわり”にペパーミントは絶対にNG!十分にご注意ください。
★相乗効果が期待できるその他精油:タイムツヤノール
肝細胞再生作用に相乗効果が期待できます

神経強壮

神経強壮って言われても具体的なイメージが湧きづらいですよね…

ペパーミント精油に期待される神経強壮作用というのは、強い鎮痛作用とストレス緩和作用から“脳内麻薬”などと言われるβエンドルフィンが関与しているのではないか、と思います。

というのもペパーミント精油の主成分の一つであるl-メントールには脳内の“β-エンドルフィン産生促進作用”が期待できるらしいから!上記の強い鎮痛作用もこれが関与しているのでしょうね…

ちなみにβエンドルフィンには下記のような働きが…。

・肉体的苦痛をやわらげる
分かりやすいのは『ランナーズハイ』。これにはβエンドルフィンが関与しています。
ランニングをしていて苦しい段階を超えるとふっと楽になり、さらには気持ちよくなる、というランナーズハイ現象はこのβエンドルフィンによるものだそうです。

・安心感、苦痛の軽減
ある動物実験でエンドルフィンを投与された子犬は、母犬と引き離された際に泣くことが少ないという結果が出ました。
無気力になったのではなく、親と引き離されたあとも以前と同じようにふるまっていたので、「別離の苦痛」がやわらげられたものとみられています。

・免疫力を上げる
エンドルフィンが免疫系に影響を与え、特にβエンドルフィンはT細胞を増殖させるそうです。

・ドーパミンの抑制を、抑制する
βエンドルフィンは、快感や意欲、学習意欲などに関与がある報酬系の神経伝達物質ドーパミンとも連携します。
ドーパミンが出過ぎることを抑制するGAVAを、βエンドルフィンが抑制する、という関係です。
ですから「βエンドルフィンはドーパミン分泌を促進する」とも表現も出来るのかなと思います。

つまりペパーミントの神経強壮作用って、具体的には
・強い心理的ストレスを軽減させ、気持ちを安定させる、安心感を生じさせる
・肉体的ストレスを軽減させ、楽に感じさせる
・意欲を生じさせる

等が期待出来ると言えそうです

痒みに…

乾燥による皮膚のかゆみやアレルギー、アトピーによるかゆみ…
就寝時にはかゆみが増して眠れない…
こんな時にはペパーミント精油をブレンドしたジェルがおすすめです
(※掻きむしって、傷になっている時はお勧めできません)

ペパーミント精油の主成分l-メントールは皮膚に塗布すると知覚神経を刺激し冷却感や清涼感を与え、塗布した局所の知覚を麻痺させます。
痒みを抑える働きが期待できる精油というのはそう多くは存在しません。
ペパーミント以外ではカモマイル・ジャーマン、カモマイル・ローマン、タナセタム、カタフレイ、トゥルーバルサムあたり…
いずれもレアな精油か高価なものが多い…ペパーミント精油が一番入手しやすそうです。

★相乗効果が期待できるその他精油:タナセタム
鎮掻痒作用に相乗効果が期待できます

鼻づまりに…

ペパーミント精油には鼻の鬱血除去作用が期待できます。
鼻炎や副鼻腔炎などで鼻詰まりが長く続いて辛い時は、ペパーミント精油や耳鼻咽頭系に効果的な精油をキャリア油で希釈し、小鼻や眉間に塗布するとスッキリ!

★相乗効果が期待できる精油:ラヴィンツァラ
共に使用することで、咽頭・喉頭の粘膜の炎症を抑える効果(抗カタル作用)に相乗効果が期待できるそうです

この他、抗菌・抗ウィルス・抗真菌作用などが期待できます。

ペパーミント精油の禁忌事項

上記してきた通り、ペパーミント精油は多岐にわたる効能が期待できる万能精油です。
しかしその分、禁忌事項も多岐に渡るので注意が必要です💦

ペパーミント精油を使いこなすためには、禁忌事項も正しく把握しておく必要があります。
①3歳未満の乳児には使用しない
②妊婦、授乳中の女性、てんかん患者、神経系統が弱い患者(老人を含む)には使用しない
③広範囲には使用しない
④高血圧症の人には長期間・多量の使用は避け、注意して使用する
⑤3歳以上の幼児には長期間・多量の使用は避け、注意して使用する

長くなっちゃったので、最後にもう一度まとめると…
ペパーミント精油って“痛み”や“血液循環”、“消化促進”、“苦痛をやわらげ気持ちの安定を促す”、“気力をUPさせる”、“鼻づまり”等々、多岐に渡る効果が期待できます!まさに万能精油!
さてさてペパーミント精油をはじめとした各種精油はアンスリールで取り扱っております。
精油1本は使いきれない…と言う方には滴数での量り売りも対応しておりますし、ブレンドオイルやスプレーなどのクラフト作成レッスンも随時承っておりますからお気軽にお問合せ下さいね♪

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※下記を参照に本日のブログを書かせて頂きました
・公開特許公報:特開2009-29761
・ケモタイプ精油辞典ver.8
・アロマニュース

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