網膜色素変性症とアロマテラピー

網膜色素変性症とは

【概要】
・網膜に異常をきたし、暗いところでものが見えにくくなったり、視野が狭くなったりする遺伝性の病気
・進行すると、視力が低下して視力障害となる(進行にはかなりの個人差がある)。
・日本人の中途失明の3大原因の一つともされている疾患

網膜の神経細胞が徐々に死んでいくことにより、変性委縮し黒い色素が沈着していきます。症状や進行度に関しては個人差があるようですが、発症後何十年という長い経過の後に視力0.1以下(字が読みにくい状態)となる方が多いということが報告されております。最終的に失明に至る病気と思われているようですが、必ず失明するわけでは無く、高齢になっても視力を維持されている方もいらっしゃるようです。またコンタクト、眼鏡装用をしても視力は向上しないようです。

【原因】
遺伝子の異常が原因とされています。またこの疾患の原因遺伝子の種類は、数えきれないほど沢山あることも分かっているそうです。なので遺伝の仕方も多様です。最も多いのが常染色体劣性(潜性)遺伝、次いで常染色体優性(顕性)遺伝、稀にX連鎖性遺伝があるようです。
(常染色体劣性(潜性)遺伝:遺伝子は父・母それぞれから1本ずつ受け取って2本で1ペアとなりますが、常染色体劣性遺伝の場合は2本ともが変化を持っていなければ発症しません。そして同じ様な変化をもっているパートナーにめぐりあう可能性は血縁者でなければ、一般に低くいと考えられています。つまり常染色体劣性遺伝性による網膜色素変性症の方はご自身が血縁者との結婚をしなければ、子に同じ病気があらわれる確率はこの疾患の保有者の方と比べても差がないくらいに低くなると考えられます)

【症状】
最初に障害が起こるのが暗いところでの物の見え方や視野の広さに関係している杆体細胞(かんたいさいぼう)です。
ですから暗いところで物が見えにくくなったり(夜盲)、視野が狭くなったりする(視野狭窄)ような症状を最初に起こしやすいそうです。病気の進行とともに視力が低下してきます。視力の低下や色覚異常は、この後に出てくるのが典型的です。
原則として進行性の病気ですが、前述の通り症状の進行度や症状の組み合わせ、順番にもかなりの個人差がみらるそうです。
この個人差はこの病気の原因となっている遺伝子異常が多様であるため、一人一人が異なった遺伝子異常であることに由来するのかもしれません。けれど同じ家系の中でも(ですから同じ遺伝子異常と考えられる患者さん)進行度や重症度に差のある場合あるらしく、遺伝的素因だけでない環境因子やその他の要因によっても病気の進行度や重症度が左右されている可能性があります。

【治療】
現在のところ、網膜の機能をもとの状態にもどしたり確実に進行を止める確立された治療法はありません。
対症的な方法として現在のところ下記のような治療法が選択されているようです。
〇遮光眼鏡(通常のサングラスとは異なるレンズ):この疾患をお持ちの多くの方が室内外を問わず眩しさを感じるようです。眩しさを軽減させる目的や暗順応障害に対して遮光眼鏡が有効とされています。
〇ビタミンAやEの内服:ビタミンA内服に関しては、アメリカでの研究で網膜色素変性症の進行を遅らせる働きがあることが報告されています。(全ての患者さんには有効ではない可能性も謳われています)。
〇循環改善薬:こちらも必ずしも全員に有効ではないのですが、使用により視野が少し広がる、明るくなる方が見受けられるそうです
〇補助器具の利用
現在、遺伝子治療や人工網膜などの研究開発が進められており、臨床応用へ進む可能性も高いと考えられているそうです。(いち早く研究開発が進み、臨床に応用されることを切に願います)

この疾患の原因の大部分を遺伝的素因が占めている訳では在りますが、前述した通りこれ以外の環境要因やその他因子で病気の進行や症状が左右される可能性も示唆されています。であれば患者さんの状態や環境を整えQOLを上げることで進行度を緩めたり、症状を和らげることに少しでも繋がるのかもしれないと考えられるのではないでしょうか?

網膜色素変性症に対するアロマテラピー

そこで網膜色素変性症の方にお勧めしたいアロマについて考えてみることにします。
残念ながら網膜色素変性症に効果的な精油というのは今のところ、分かりません。
ですからこの疾患をお持ちの方の体質を予測してみることとします。
私が着目したのは
〇“患者さんの多くが眩しさを感じる”
→このため医師のすすめなどで遮光眼鏡を作られる方も多いだろうし、こうなると紫外線の強い時期は外に出ないという選択をする方も多いと考えられます。ほんの数日日光を浴びないということであれば大した問題ではないでしょうかが、こういった行動パターンが長期的に続けば、こういった環境因子として体質に影響を与える可能性はあるのではないかと思われます
〇ビタミンA、Eの内服が進行を遅らせる可能性が報告されている
〇循環改善薬も有効なケースが多い

これらの情報をもとにサードメディスン理論を用いて予測すると網膜色素変性症の患者さんに多いであろう体質は…
『体が活性しづらく、代謝・排泄能力が低下傾向にある』
『交感神経が活性化しづらい』
『体の抵抗力が低下傾向にある』
などが考えられます

こういった体質を改善するのに有効なアロマレシピとしては下記がお勧めです。
〇ラヴィンツァラ…5滴
(免疫刺激作用が5段階評価中で5!体の抵抗力をUPさせてくれることが期待できる精油です)
〇ローレル…5滴
(活力増強作用や血腫抑制、血液凝固阻止作用が期待できるので、抵抗力を高め、代謝を高めることが期待出来そうです)
〇サイプレス…5滴
(血液やリンパ液の滞りを取り除き、流れを促進する働きが期待されるので、代謝UPが期待出来そうです)
〇アカマツヨーロッパ…5滴
(副腎皮質ホルモンの1つであるコーチゾン様の作用が期待できます。体の抵抗力UPに期待できそうです)
以上をキャリアオイルで5mlになるように希釈し、午前中に腰に5~6滴塗布します。
【※ご注意ください※】
・サイプレス精油はホルモン依存型癌疾患や乳腺症をお持ちの方にはご利用頂けません。
・ローレル精油はアレルギー体質をお持ちの方がアレルギーを起こす可能性が示唆されています。パッチテストをして安全性を確かめてからのご利用をお勧めします

またこの疾患について調べていく内に気付いたことがあります。それは心の問題です。
『ネット記事などでの網膜色素変性症の解説は“徐々に視野が狭くなり、視力を失うこともある病気で治療法が確立されていない”などとされているものが多いのですが、これを見た患者さんが、ご自身も近い将来に失明を免れないと思い込み、必要以上に悩み、落ち込んでしまう方が少なくない。過剰な不安を煽らないようにするためにも記事の書き方には注意して欲しい』という内容の記事を頻繁に見かけました。
つまり患者さんには必要以上の不安を抱え、人生の充実感を得られないと嘆いている方も多いのではないかと思います。
情報化社会である現代は簡単にPCやスマホで情報を検索することが出来ます。
こういった情報をより深刻に受け止め、それに縛られていることが多くの患者さんの心の問題の原因かもしれません。
ではこういった心のトラブルに対して効果的精油をご案内します。

〇ローズ…2滴
(この精油に高比率含まれるゲラニオールと言う成分には抗不安作用が期待されます)
〇サンダルウッド…2滴
(日本名、ビャクダン。鎮静作用が期待できます)
〇ネロリ…2滴
(抗鬱作用、神経強壮作用で有名な精油です)
〇ペパーミント…2滴
(神経強壮作用が期待できます。気力が湧かないときにもおすすめです)
〇ゼラニウム…6滴
(交感神経安定、副交感神経安定作用が期待でき、自律神経のバランスを整えるのに効果的です)
〇ローズウッド…6滴
(ローズ様の甘く優しい香り。強壮作用が期待できます)
以上を5mlの無水エタノールで希釈し、よく混ぜた後に精製水を5ml加えてよく混ぜます。
スプレー容器に移せば、アロマ香水の完成です。おすすめは特に午後に使用することです。またご友人やご家族や恋人と楽しく会話すること、たまには友人と街に出てお茶やショッピングを楽しむことも良いと思います。

5感のいずれかが遮断されると、他の感覚がとても鋭敏になるという話はよく聞きます。
また人は9割近くの情報を視覚から得ているというのを聞いたことがあります。
つまり患者さんの多くがこれまでの主たる情報源だった視覚が徐々に障害されていくことで、視覚以外の感覚器を鋭敏に研ぎ澄ませて情報や感覚を受け取ることに注力しがな生活になりやすいのではと思います。
これはとても大事なことだと思うし、必然でもあると思います。
ただ情報や感覚を“受け取ること”ばかり集中した生活にシフトしてしまうというのは、やはり偏った環境因子となりうるのではないか。。と思います。
上記のようなアロマが少しでも患者様のバランスを整えることに貢献できれば。。。と切に願います。

色々な健康法や療法は知ろうと思えば知れますが、どれが自分に必要か、フィットするのか。。。それを簡単に知れたらよいのに。。と思った事はありませんか?
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